TOEIC400点台から900点とるためにした3つのこと

「どうやってTOEIC900点とったんですか?」、あるいは「どうしたらTOEIC900点とれますか?」とよく聞かれます。

今回は、その質問にお答えします。

私は、もともと英語は苦手でした。

一念発起してやり直し英語を始める前は、TOEIC400点台でした。

そんな私がどうしてTOEIC910点、リスニング満点をとれたのか?

それは、ある3つのことをしたからです。

それらは、TOEICの勉強法とか、スコアアップのためのテクニックなどではなく、もっと本質的なことです。

この3つがなぜ大切なのかが理解できていなければ、どんな勉強法を取り入れても、テクニックを駆使してもTOEICで高得点をとることは難しいでしょう。

この記事を読んで、「TOEICで900点とるためのマインドセット」をしてください。

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自分はできると信じる

私がやり直し英語を始めたきっかけ。

それは、映画「ビリギャル」を観たことです。

よく「ネタですか?」と聞かれますが、マジな話です。

映画「ビリギャル」は、100万部を超えるベストセラーを有村架純さん主演で映画化した作品です。

あらすじは、「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」という原作のタイトル通りです。

原作の著者 坪田信貴先生は、名古屋の進学塾の講師で、学年ビリの成績だった教え子のさやかちゃんが慶応大学に現役合格した実話がベースになっています。

私は、この映画を観て「自分にも何かできるかもしれない」という勇気をもらいました。

そして、「TOEIC900点をめざしてがんばろう!」と決意しました。

とはいえ、私は、熱しやすくて冷めやすい性格で、これまで何度も英語学習に挫折してきました。

社会人になって、最初に受けたTOEICのスコアは445点。

あまりの点数の低さに愕然とし、ショックのあまりやる気を失って、それ以降、英語学習をやめてしまいました。

そんな私が、TOEIC900点をめざすなんて無謀なチャレンジだったかもしれません。

でも、三日坊主だった私も、3年間、毎日英語学習を続けた結果、ついにTOEIC910点、リスニングは満点の495点をとることができました。

この映画は、さやかちゃんの成長を描いたサクセスストーリーですが、それだけでなく、先生と生徒の信頼関係や家族について考えさせられる物語でもあります。

私は、この映画を観て、感動してボロボロ泣きました。

そして、「さやかちゃんに負けてられないぞ。自分も頑張ろう!」という気持ちになりました。

予告編にも出てきますが、「おまえみたいなクズが何が慶応だ」と言うさやかちゃんの高校の担任に対して、坪田先生が「さやかちゃんはクズじゃない。可能性にあふれる最高にすてきな女の子です」と反論するシーンがあります。

何事も「できる」と信じなければ、成し遂げることはできません。

私は、会社勤めをして仕事に追われる日々を過ごす中で、自分にはキャリアアップするための武器になる強みがないことを痛感していました。

そんなときに映画「ビリギャル」を観て、「これからの人生を豊かにするために何をするか」を考え、「もう一度英語にチャレンジしてみよう」と決意したのです。

大げさではなく、映画「ビリギャル」を観たことは、私の人生の転機となりました。

この映画は、「自分にもできる」という勇気を与えてくれました。

私は、これまで何度も英語学習に挫折してきましたが、「TOEIC900点をとる」と決めてからは、「自分は絶対に900点とれる」と信じていました。

単純ですが、映画を観ただけでそう思えたのですから、自己暗示の力は大きいですね。

「このままじゃいけない、何かしなければ・・・」という漠然とした不安を抱えている人や「人生を変えたい」と思っている人は、映画「ビリギャル」を観ることをおすすめします。

私がそうだったように、人生を見直し、新たな目標を見つけることができるかもしれません。

そう言われても「自分には無理」と思っている人に質問です。

次の英単語の意味がわかりますか?

【問題】

①nest

②be able to

どちらも中学1年生で習うレベルの基礎的な英単語ですね。

【答え】

①巣

②~できる

正解だった人。

おめでとうございます。あなたは、TOEIC900点とれる可能性が大いにあります。

不正解だった人。

安心してください。あなたは、潜在的にTOEIC900点とれる力を持っています。

なぜなら、この記事を読んでいること自体が、「自分を変えよう」という意志の表れだからです。

かく言う私は、“nest”の意味も、“be able to”の意味もわからないレベルから英語の復習をしました。

そんな私でもできたんです。

次は、あなたの番です。

捨てるものを決める

「可処分時間」という言葉をご存じですか?

平たく言うと、「自分の判断で自由に使うことのできる時間」のことです。

人間に与えられた時間は、誰でも平等に1日24時間です。

平日なら睡眠6時間、通勤・通学往復2時間、仕事や学校で8時間、食事やお風呂に3時間使うとすると残りは5時間。

この中から、英語学習時間を捻出しなければなりません。

私は、やり直し英語を始める前は、テレビを観たり、お酒を飲んだり、余暇に時間を使っていました。

しかし、英語学習の優先度を高めて、時間を有効に使わなければTOEIC900点をとることは難しいです。

よくある宣伝文句のように、「1日10分で英語がペラペラ」といった類のことは、非現実的だということを知る必要があります。

何かを捨てなければ、英語学習の時間を確保することはできません。

そこで私は、テレビを観ることをやめました。

「テレビを観なければ話題についていけなくなるかも」と多少心配しましたが、今の時代はネットのほうが最新で、大量の情報を得ることができます。

最近では、テレビを観ない人が増えているようなので、案外、苦にはならなかったです。

それから、お酒を飲むのをやめました。

もともと、それほどお酒は強くなかったのですが、毎日350mlの缶ビールを飲んだり、週に何度か友人や会社の同僚と居酒屋などに行ったりしていました。

当然、その時間は勉強できません。

そのうえ、お酒を飲むとすぐに眠くなるので、そのあと英語学習することができませんでした。

友人や同僚の誘いを断るのは難しそうに感じるかもしれませんが、「酒飲むのやめたんで・・・」

と言うと、「病気かな?」などと勝手に想像してもらえるので、無理強いされることはなかったです。

私は、この2つのことをやめたのと、通勤などの隙間時間を使って、平日でも3~5時間程度は英語学習の時間を作り出しました。

休日なら、最低でも8~10時間は英語学習に充てました。

やり直し英語を始めて、TOEIC900点をとるまでの3年間は、英語を最優先にしました。

何かを得たいと思ったら、何かを犠牲にしなければ手に入れることはできないでしょう。

でも、最初は犠牲にしているように思えたとしても、続けているうちに、その生活スタイルが普通になってきます。

英語学習するのが当たり前の生活に、だんだん慣れていきます。

いわゆる「習慣化」するということですね。

実際、私は途中から英語学習できないと、むしろイライラするようになりました。

そうなったらしめたものです。

これまでの生活パターンを変えるために何かを捨てて、英語学習が生活の一部になるまでどっぷり浸かってみてください。

ただし、睡眠時間を削るのはおすすめしません。

脳科学的に、睡眠している間に、学習した内容が整理され、長期記憶になる、という研究結果もあります。

あなたがやりたいこと、やるべきことに優先順位を付けて、可処分時間を英語学習に充てられるように工夫してください。

あきらめずに学び続ける

英語学習に失敗するただ一つの理由。

それは「学ぶことをやめる」ことです。

逆に言えば、学び続けさえすれば必ず成功します。

とはいえ、「学び続けること」は、実は簡単ではありません。

私もかつては何でも三日坊主で、英語学習にも何度も挫折しました。

学び直し英語を始めてからは、毎日英語学習を続けてきましたが、途中であきらめかけたこともありました。

「中級の高原」と呼ばれる時期があります。

英語学習を続けてもTOEICのスコアが伸び悩み、英語力が向上している実感が持てず、壁にぶち当たってしまうのです。

ところが、そんな時期でさえ、英語学習を続けてさえいれば、着実に英語力がついているのです。

そのときは見えていなくても、振り返ってみるとそれがはっきりとわかります。

私の場合、800点を超えてから900点突破するまで1年以上かかってしまいました。

そのころは、勉強しても結果が出ないことに焦り、正直辛かったです。

一度895点とれたことがあって、「あと5点で900点だったのに!」と悔しい思いをしました。

「次こそは900点突破できる」と勇んで挑んだのに、むしろスコアが下がってしまったときは本当に落ち込みました。

それからも、なかなか900点の壁を超えられず、「あと5点で900点というところまできたんだからもういいか」と思ったこともありました。

でも、誰かにTOEICのスコアを聞かれたときに、「あと5点で900点の895点です」というのは未練がましいし、なんだか「惜しい人」になっちゃうのでいやだと思い、再び自分を奮い立たせました。

実は、900点とったあとで、それまでに受けたTOEICのスコアを振り返ってみたところ、おもしろい発見をしました。

800点を超えてからしばらくの間は、800~850点の幅でスコアが上下していました。

ところが、一度850点を超えてからは、おおむね850~895点の間で推移していたのです。

つまり、自分でも気づかないうちに、着実に800点台後半をとれる実力がついていたんですね。

それに気づかないまま、あきらめて英語学習をやめてしまう人も多いでしょう。

「大丈夫。このまま学び続ければ、きっと目標を達成できるよ!」

あの時の自分に、そう言って励ましてあげたい。

今のあなたは、あの時の私と同じかもしれません。

そんなあなたに、私の声が届きますように!

まとめ

TOEICで900点とるためにした3つのこと。

  1. 自分はできると信じる
  2. 捨てるものを決める
  3. あきらめずに学び続ける

これを聞いて、「なんだ当たり前のことじゃないか」と思った人。

はい、その通りです。

でも、その当たり前のことができていない人のほうが圧倒的に多いのです。

統計的にみて、TOEIC900点は上位3%です。

つまり、その3%に入れるかどうかは「当たり前のことができるか、できないか」の違いです。

「自分には無理」

「時間がない」

「頑張っても無駄」

あなたは、そう思っていませんか?

痛いところを突かれて嫌な気持ちになった人もいるかもしれません。

かつての私もそうでした。

映画スターウォーズ「帝国の逆襲」に出てくるヨーダのセリフがあります。

ヨーダは、ジェダイという正義の騎士の偉いお師匠さんです。

“No! Try not. Do. Or do not. There is no try.”

(違う! やるか、やらぬかだ。ためしなどいらん)

修行中に「ためしてみる」言った弟子のルークに対して、ヨーダが言った言葉です。

ヨーダの数ある名言の中でも、私が最も好きな言葉です。

英語学習はもちろん、現実社会の中でも当てはまることが多い教訓ですね。

“I don’t believe it.“

(信じられません)

“ That is why you fail.”

(だから失敗したのじゃ)

こちらは、さきほどの名言の後に続くシーンのセリフです。

フォース(ジェダイが使える超人的なパワー)の力を信じないルークに対して、ヨーダが諭すように言った言葉です。

「何ごとも信じなければ成しえない」という普遍的な真理ですね。

あなたも「当たり前のことをやればできる」ということは理解できたはずです。

あとは行動あるのみ。

自分を信じて、一歩前に踏み出しましょう!

応援しています。

May the Force be with you!

(フォースと共にあらんことを)

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