
2020年に社会現象を巻き起こしたNiziU。プレデビュー曲「Make you happy」のMVの再生回数は2億回を突破し、日本レコード大賞特別賞受賞、デビュー後最速での紅白歌合戦初出場など今や大人気のアイドルガーズグループになりました。
そのNiziU結成のきっかけになったのが「Nizi Project」、通称「虹プロ」です。
これは、K-POPの三大プロダクションの一つJYPとソニーミュージックがタッグを組んで実施したオーディション番組です。
全国各地で開催された地域予選には、1万人以上の応募者が参加。東京合宿、韓国合宿を経て、最終的に9人のメンバーが選抜されてNiziUとしてデビューを果たしました。
マーケティングの面からも、キャリアコンサルティングの観点からも教材として使えるほど優れたコンテンツですが、英語学習にもとても参考になります。
特に、英語学習に挫折しそうになったときやスランプに陥ったときに観ると勇気をもらえるし、「自分も頑張ろう!」という気持ちが湧いてきます。
そこで、この記事では「Nizi Project」を英語学習に生かすための観点を紹介します。
英語の勉強を始めたいけど自分にできるか不安な人、壁にぶつかって自分には英語の才能がないとあきらめかけている人、英語力が伸びないと悩んでいる人に、きっと参考になると思います。
3つのキーワード「可能性」「努力」「成長」
なぜ「Nizi Project」はこれほど多くの人の共感を呼び、感動を与えたのか?
3つのキーワード「可能性」「努力」「成長」で表すことができます。
それぞれのキーワードに沿って、英語学習に生かせる観方を解説します。
「可能性」=自分はできると信じること
「Nizi Project」の参加者は、一部JYPの練習生も含まれていますが、ほとんどが素人の女の子たちです。
彼女たちは「アイドルになりたい」という夢を持っていますが、ダンスも歌も地域予選の段階ではプロになるにはほど遠いアマチュアレベルです。
そんな中、プロデューサーのJYパークさんは、独特の評価基準で磨けば光る原石を探します。
例えば、最終的にNiziUのメンバーに選ばれたアヤカさんは、ダンスや歌の実力で判断すると不合格だけど成長の可能性に期待して3次予選を合格させます。
そのときに何度も「アイドルになるのはどれくらい切実な夢ですか?」「頑張れますか?」「本当に約束できますか?」と質問します。
それに対してアヤカさんは、即座に「はい」と答えます。
アヤカさんは、のちにインタビューでこのときのことを聞かれたとき、「自分は一度決めたことはやり通す性格なので、はいと答えました」と語っています。
JYパークさんは、才能だけでなく、努力できる人かどうかを重視していたのだと思います。
努力できるかどうかは、自分の可能性を信じられるかどうかにかかっています。
「自分には無理だ」と思っている人が、何かを成し遂げるために努力できるわけがないからです。
その典型的な例が、東京合宿でのマユカさんの「奇跡の大逆転劇」です。
マユカさんは、地域予選は保留となり、かろうじて追加で合格しました。
東京合宿のダンス、歌、スター性評価でも高い評価は得られず、韓国合宿に進むために集めなければならないペンダントのキューブを一つももらうことができないままラストチャンスとなるチームパフォーマンスを迎えました。
ステージに立つ前に受けたインタビューでも「正直焦ってます」と答えていました。
しかし、諦めずに挑んだ本番の舞台でJYパークさんから「ダンスも歌もスター性も素晴らしかったです」と評価され、一気に3個のキューブを獲得し、韓国合宿に進出しました。
自分の可能性を信じて努力した結果が、「奇跡」を生んだと言えるでしょう。
アヤカさんもマユカさんも自分の可能性を信じてチャレンジし続けた結果、見事NiziUのメンバーとしてプロデビューしました。
英語学習においても、自分の可能性を信じることが大切です。
筆者もTOEICのスコアが400点台だったときに映画「ビリギャル」を観て、TOEIC900点を取ることも目標に英語学習を始め、その結果、1年半後には910点を取ることができました。
「やっても無駄だ」と弱気になったり、できない理由を並べて言い訳したりせず、目標を決めたら「必ずできる」と信じて、やるべきことを愚直にできるかどうかが成功のためのカギです。
虹プロのアヤカさんやマユカさんの姿は、「自分にもできるかもしれない」という勇気を与えてくれるはずです。
「努力」=毎日するべきことをすること
韓国合宿の終盤、JPパークさんが大切にしている「真実」「誠実」「謙虚」という「JYPの価値観」の話を練習生たちにします。
この中で「誠実」について、JPパークさんは次のように語ります。
誠実とは「自分との戦い」です。毎日するべきことをすることです。自分自身に鞭を打って、歌の練習、ダンスの練習、語学の勉強などをずっと続けていたら、それが積み重なって君たちの夢を叶えてくれます。
「Nizi Project」より
NiziUとしてデビューした9人は、それぞれ努力を積み重ねて栄冠を勝ち取りました。
その中でもリーダーのマコさんは、努力家として知られています。
彼女は、単身で韓国に渡り、数年間、JYPの練習生としてトレーニングを積んできました。
毎日その日にやったことを日記に付け、「To Do List」を作成して、体力をつけるために欠かさず筋トレを行うなど、するべきことを怠ることなく続けています。
その努力が半端ないことは、ダンスや歌の専門家でなくてもわかるほど、映像や音声を通じて、圧倒的な存在感を持って伝わってきます。
英語学習も毎日の積み重ねが重要です。
残念ながら、1週間で英語がペラペラに話せるようになる魔法はありません。
まさに「毎日するべきことをすること」が英語上達の極意です。
多読、多聴、音読、シャドーイング、オンライン英会話、英会話カフェ、映画や海外ドラマを英語で観るなど、毎日英語に触れ、英語を使う方法はいろいろあります。
人それぞれ英語を学ぶ目的や目標とするレベルも違い、英単語、英文法、発音、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングなど課題も異なります。
自分が伸ばしたいスキルや克服したい弱点に応じて、毎日コツコツとやるべきことをできるかどうかによって、英語力を伸ばせるかどうかが大きく変わってきます。
「Nizi Project」で努力している練習生たちの姿を観れば、「自分も負けていられない」という気持ちになりますよ。
「成長」=「可能性」×「努力」
「Nizi Project」の東京合宿では「可能性」を評価されますが、プロとしてデビューするメンバーを選ぶ韓国合宿では「成長」が評価ポイントになります。
結果的にデビューした9人は、地域予選の時と比較して、素人目にもわかるほど各段に成長を遂げています。
特にマコさんに続いて、最終順位2位でNiziUのメンバーに選出されたリクさんは、「最も成長した」と高く評価されました。
才能があっても、それを磨いて成長できなければ成功の道を切り拓くことはできません。
リクさんは子供のころ空手を習っていて黒帯を付けるほどの実力を持っていますが、ダンスや歌の経験はありませんでした。
空手をやっていたおかげで足腰が強く、片足立ちしても全くぶれない、呼吸法がしっかりできるなど潜在的な才能があったようです。
でもその一方で、空手では一つひとつの動きを止める必要があるため、ダンスでも動きを止めてしまう癖がついていました。
その点を指摘されたリクさんは自信を失いかけましたが、気を取り直して練習を重ね、JPパークさんが絶賛するほどの成長をみせました。
また、地域予選のときからダンスの才能を高く評価されていたリオさんは、歌の経験が少なく、韓国合宿でも歌に関しては「アマチュアらしさが抜けていない」と酷評されてしまいます。
リオさんは悔し涙を流しながらも、同じパートを何度も何度も繰り返して練習し続けます。
その成果が実を結び、ファイナルミッションではダンスの実力No1の評価を受けたのに加え、歌唱力についても高い評価を得て堂々とNiziUのメンバーに選ばれました。
英語も「自分はできる」と信じて「毎日するべきすること」を継続すれば着実に上達します。
筆者も最初は英語を話す自信がありませんでしたが、大量のインプットをして、毎日オンライン英会話や英会話カフェでアウトプットし続けた結果、今では世界中30カ国以上の人たちと気軽に英会話を楽しめるようになりました。
「Nizi Project」では、9人のメンバーの成長する姿を通して、勇気をもらうことができます。
アイドルに興味はなくても、ご覧になることをオススメします。
英語学習のスランプになったとき、挫折しそうになったとき、きっとモチベーションを高めてくれますよ。
「Nizi Project」は、YouTubeとHuluで視聴可能です。

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