独学でも挫折せず着実に英語力を伸ばすための3つのコツ

《この記事の対象》

  • 独学で英語を勉強している人
  • TOEICで800点以上の高得点を取りたい人
  • 英検1級や準1級合格を目指している人
  • 英語力が伸びなくて悩んでいる人
  • 多読多聴に興味がある人
  • 中学レベルからやり直し英語をしている人

私は、中学レベルからやり直し英語を始めて、今ではTOEIC L&R 895点、英検準1級合格レベルまで英語力を伸ばすことができました。

私自身、何度も英語学習に挫折してきましたが、どうやってその壁を乗り越えて、TOEIC L&R 900点、英検1級合格をめざすところまで到達することができたのか?

私の経験を踏まえて、独学で英語力を着実に伸ばすための3つのコツを紹介します。

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継続は力なり

1つ目のコツ、英語力を伸ばすために最も大切なこと…それは「やめないこと」です。

私は、中学レベルからやり直し英語を始めましたが、初めて受けたTOEICの点数が400点台だったことにショックを受けて、英語学習をやめてしまいました。

あの時やめずに続けていたら、今頃は凄いことになっていたと思います(笑)

その後、10年以上のブランクが空いてしまいましたが、2年半ほど前に、あることをきっかけに英語学習を再開してからは、毎日英語の勉強を続けています。

その結果、TOEIC L&R のスコアは、500点台、600点台、700点台、800点台と着実に伸び、900点まであと一歩のところまで来ることができました。

英検準1級にも合格し、今は英検1級合格に向けて勉強中です。

一度諦めて中断してしまったことが悔やまれますが、それでも毎日コツコツと英語学習を続けたおかげで、やり直し英語を始めた頃には想像もできなかった英語力を身に付けることができました。

まさに「継続は力なり」です。

とはいえ、「続けることが大事なのはわかってよ。それができないから苦労してるんじゃないか!」と言う声が聞こえてきそうですね。

英語力を伸ばせるかどうかは、結局のところ自分自身次第です。

いろいろな学習方法や教材が数え切れないほどありますが、誰かが自分の代わりに勉強してくれるわけではありません。

単語を覚えるのも、文法を理解するのも、英語を話すのも全て自分でやらなければ英語は上達しません。

厳しい現実ですが、それであきらめてしまっては、そこで終わりです。

私が、2年半前に英語学習を再開して、それから毎日勉強していなかったら、中学レベル、TOEIC 400点台の英語力のままだったでしょう。

私は、なぜ毎日英語学習を続けることができたのか?

それは、「英語力を自分の武器・強みにする、英語を生かして人生をより豊かにする」という英語を学ぶ明確な目的を持ったからです。

そして、「自分は英語ができる! 自分の武器・強みは英語力だ!」と自信を持って言えるように、TOEIC L&R 900点を取ることを目標に設定しました。

TOEIC L&Rが700点を超えた頃からは、自分の英語力に自信を持つためには、スピーキング力とライティング力を伸ばす必要を感じたので、英検1級合格を新たな目標に加えました。

目的とは「なぜ英語を学ぶのか、英語力を伸ばして何をしたいのか」を心に描いて、自分にとって英語を学ぶ意義や価値を明確にすることです。

一方、目標は、目的を実現するための道標のようなものです。

目標は、達成できたかどうかが具体的に測れるもの、できれば数値化したものが理想的です。

TOEICの点数や英検合格などを英語学習の目的にする人もいるかもしれしれません。

でも「なぜTOEIC L&Rで900点取りたいのか、なぜ英検1級に合格したいのか」「TOEIC L&R 900点とって、あるいは英検1級に合格して何をしたいのか」「身に付けた英語力を生かして何をしたいのか」を明確にすることがより大切です。

かつての私のように、明確な目的を持たず、単に試験対策だけの勉強を続けるのは辛いし、挫折しやすいです。

それでは、どうしたら三日坊主でも挫折せずに英語学習を続けることができるのか、2つ目のコツを紹介します。

好きこそものの上手なれ

独学で着実に英語力を伸ばすための2つ目のコツは、「好きこそものの上手なれ」です。

英語に限らず勉強って、多くの人にとっては辛いものですよね。だから続けにくいし、挫折しやすい。

でも好きなことならどうですか?

趣味なら、誰に強制されることもなく続けられますよね。

私は、英語の多読多聴が趣味です。

今では、英語学習そのものが趣味のようなものかもしれません。

確かに、試験対策のための勉強は辛いし、行き詰まることも多いですが、英語学習自体は楽しいです。

よく英語は楽して身に付かないと言われますが、楽をするのと楽しく勉強するのは意味が違います。

英語力を伸ばすには、できるだけ多く英語に触れること、英語を使い続けることが不可欠です。

英語学習が嫌になったり、英語が嫌いになってしまっては元も子もありません。

修行僧のように、あるいは一流のアスリートのように、自分を厳しく律して、ストイックに英語を勉強することができる人もいると思います。

でも私のように英語が苦手で、三日坊主で、何度も挫折してきた凡人は、そのようなことを持続する根性がありません。

だから、自分の好きなことをやるのが英語学習を続ける何よりの秘訣です。

本を読むのが好きな人は、英語の小説や英語雑誌の記事を読むと良いでしょう。

映画が好きな人は洋画を使って、音楽が好きな人は洋楽を使って英語を勉強することもできます。

YouTubeは、英語学習のためのコンテンツの宝庫です。

好きな俳優や女優のインタビュー動画を見たり、TEDのすばらしいプレゼンテーションに感動したり、CNNやBBCなどのニュースを観て、毎日英語に触れることができます。

お気に入りのポッドキャストやオーディオブックを聴いて、楽しみながら英語を学ぶこともできます。

いずれも私自身が実践している、英語学習を楽しく続けるためのおすすめの方法です。

もっとも私の場合、勉強というよりはむしろ趣味ですが(笑)

ステップ・バイ・ステップ

独学で着実に英語力を伸ばすための3つ目のコツは、ステップ・バイ・ステップです。

例えば、ハリー・ポッターの熱狂的なファンで、日本語の翻訳版を読んで、映画も観た人であれば、いきなり英語の原書にチャレンジしても、読むことができるかもしれません。

でもそうじゃない英語の初級者が、初めて読む英語の本にハリー・ポッターを選ぶと挫折する可能性がとても高いです。

やはり自分の今の英語力に応じて、簡単なレベルのものから徐々に難易度を上げてステップアップしていく方が着実で、挫折しにくいと思います。

そのためのおすすめの教材をいくつか紹介します。

まず最初は、Graded Readersです。

Graded Readersは、英語学習者用に、レベルに応じて使用する語彙数や文法を制限して書かれた英語の本です。

CDなどの音源付きのものも多数あります。

有名なものには、ピアソンリーダー(ペンギンリーダーズ)、オックスフォード・ブックワームス、ケンブリッジ・イングリッシュリーダーズ、マクミラン・リーダーズ、IBCラダーシリーズなどがあります。

いずれも5段階〜6段階程度のレベル分けがされています。

私は、それぞれ1番低いレベルのGraded Readersから始めて、段階的にレベルを上げて、最後は1番難易度の高いレベルのものを読んだり、聴いて楽しめるようになりました。

定番ですが、NHKラジオ英語講座もステップ・バイ・ステップで英語力を高める教材としておすすめです。

私は、『基礎英語1』から始めて、『基礎英語2』『基礎英語3』『英会話入門(現在は放送されていません)』『ラジオ英会話』『入門ビジネス英語』『攻略! 英語リスニング(現在は放送されていません)』と徐々にステップアップして、今では『実践ビジネス英語』を聴いています。

『基礎英語1』を聴き始めた頃は、いつかは『ラジオ英会話』を楽しめるようになることを目標にしていました。

当時は、『実践ビジネス英語』(そのころは『やさしいビジネス英語』という番組名でした)は、あまりにも難易度が高く、遠い存在でした。

『実践ビジネス英語』を使って勉強している人は、私からみると宇宙人のような存在でした。

まさか自分が『実践ビジネス英語』を聴いて理解できるようになる日が来るとは、想像すらできませんでした。

NHKラジオ英語講座は、1年が1クールです。しかも毎日決まった時間に聞き続ける必要があるので、途中で挫折しがちです。

今では、ストリーミングで好きなときに番組を聴くことができるようになりましたが、それでも『基礎英語1』から『基礎英語3』を終えるまでに3年かかってしまいます。

中学生ならまだしも、社会人のやり直し英語で基礎英語に3年もかけられません。

そこで便利なのが、NHKラジオ英語講座のCDブックです。

『基礎英語』『ラジオ英会話』『入門ビジネス英語』『実践ビジネス英語』など各番組で放送された内容を抜粋して、収録したCDブックがそれぞれ発売されています。

『英会話入門』や『攻略! 英語リスニング』など番組自体は既に終了したものも、CDブックで聴くことができます。

CDブックなら、各番組の内容をコンパクトにまとめてあるので、それぞれのレベルの英語を効率よく学習することができます。

そのため、本放送を1年間聴き続けるより、速いペースでレベルアップしていくことが可能です。

もちろん自分の今の英語力に合った番組の本放送をメインに学習しながら、CDブックを併用するやり方もできます。

We can work it out!