多読、音読、シャドーイングなど世の中には様々な英語学習法があります。「瞬間英作文」もその一つです。
実際に「瞬間英作文」を英語学習に取り入れている人や「瞬間英作文」に興味をもち、やってみたいと考えているいる人は多いと思います。
プロの通訳者や翻訳者、英語コーチなどにも、「瞬間英作文をやったおかげで英語力が身についた」という人は多いです。
その一方、「瞬間英作文でつくる英文は不自然だから使えない」とか、「瞬間英作文は単調で退屈だから続かない」という批判もあります。
「どちらの言い分が正しいの？」と疑問に思っている人もいると思うので、先に結論を言っておきますね。
それは「あなたしだい」です。
投げやりな言い方に聞こえるかもしれませんが、実は「瞬間英作文」に限らず、どんな英語学習法にも当てはまります。
つまり、英語を学ぶ目的やレベル、適性などに応じて、効果的な学習法は変わるということです。逆に言えば、目的やレベル、適性などに合った教材を使って適切に学習すれば、着実に英語力を伸ばすことができます。
この本質を理解しているかどうかが、英語学習を効果的に行えるかどうかに影響します。
そこで、この記事では、「瞬間英作文」を使って効果的に英語力を伸ばすための学習法を、第二言語習得論の科学的な研究成果に基づいて解説します。
大人気の英語教材「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使った具体的な学習方法についても紹介します。
「言いたいことを瞬時に英語で言えるようになりたい」と思っている初級～中級の英語学習者には、特に参考になると思います。
「瞬間英作文」を効果的に行うために知っておきたいこと
「瞬間英作文」を効果的に行うために、まずはそもそも「瞬間英作文とは何か？」についておさらいしましょう。
「瞬間英作文」は、「英文を即座に作るための英作文回路」を自分の中に組み込むための英語トレーニング法です。
元々は、「六ツ野英語教室」を運営されている英語講師の森沢洋介先生が「英語上達完全マップ」という英語学習法に関するホームページで提唱された英語トレーニング法の一つです。
その後、「英語上達完全マップ」は書籍化され、ベストセラーになりました。
私も大人になってやり直し英語を始めた当初、「英語上達完全マップ」をバイブルとして英語学習に取り組みました。
「英語上達完全マップ」では、論理的かつ現実的な観点から、どのような英語学習法が効果的かについて体系立てて、具体的に提示されています。
英語学習の初級者で何から始めたらよいか知りたい人、中級者で次に何をしたらよいか知りたい人はぜひ読んでみてください。
森沢先生によると、「瞬間英作文」の最も目立った効果は英語が話せるようになること。「力があるのに話せない」を打開するための英語トレーニング法として有効です。
ただし、「瞬間英作文トレーニング」を効果的に行うためのポイントが３つあります。
- 簡単な文を数多く作る
- スピード、滑らかさを重視する
- 暗記しようとしない
１．簡単な文を数多く作る
私たちが英語を話せるようになるために最初に身につけなければならないのは、簡単な英文を瞬間的かつ正確に作ることができる能力です。
そのため、瞬間英作文トレーニングの効果を上げるためには、簡単な英文を素早く、数多く作って口から発することが大切になります。
２．スピード、滑らかさを重視する
瞬間英作文トレーニングの主な目的は、言いたいことが瞬時に英語で口から出てくる回路の獲得です。そのため、瞬間性が重要です。
一つの日本文を英語するのに時間を掛けては意味がありません。自分にとって簡単に理解できるレベルの短い英文を使ってトレーニングするのはそのためです。
したがって、英作文するときは、スピーディかつ滑らかになるまで繰り返して口から発する必要があります。
３．暗記しようとしない
テストの前に暗記したことは、テストが終わったらきれいさっぱり忘れた、という経験をした人は多いのではないでしょうか？
言いたいことを英語で話す力を身につけるには、「暗記＝短期記憶」は効果的とは言えません。なぜなら、英語を話すための基盤となる文法、構文、語彙は、瞬時にアクセスして取り出せるように長期記憶としてストックされなければならないからです。
よく誤解されていますが、「瞬間英作文」の目的は、日本文に対応する英文を暗記して言えるようになることではありません。
「瞬間英作文でつくる英文は不自然だから使えない」という批判がなされるのは、この点が理解されていないことによると思います。
「瞬間英作文」は、繰り返しによる刷り込みによって英語を話すための基盤を長期記憶としてストックし、「英文を即座に作るための英作文回路」をつくるためのトレーニングであることを理解して取り組みましょう。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使った学習方法
「瞬間英作文」の目的や効果的に行うための３つのポイントを理解できたところで、具体的な学習方法を紹介します。
「第二言語習得論」の研究成果によると、英語習得の最も重要なメカニズムは、「インプット理解とアウトプットの必要性」です。
まず、インプット（聞くこと・読むこと）した英語の意味を理解することで、英語の音声、語彙、文法の自然な習得が進みます。
次に、インプットしたことをアウトプット（話すこと・書くこと）することによって、意識的に学習された知識を自動化し、注意を払わなくても無意識にできるようになっていきます。
インプットとアウトプットを交互に繰り返すことで、「わかる」を「できる」に変換するプロセスが英語習得の成功のカギとなります。
※「第二言語習得論」の科学的な研究成果に基づく効果的な英語学習法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
この第二言語習得論の研究成果に基づいて開発されたオンライン英語トレーニング「スパトレ（SPTR）」では、効果的に「瞬間英作文トレーニング」を行うことができます。
※「スパトレ（SPTR）」に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。
オンライン英語トレーニング「スパトレ（SPTR）」「スパトレ（SPTR）」では、約90種類の市販の英語教材を使ってレッスンを受けることができます。そのうちの一つが、瞬間英作文教材の元祖ともいえる「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」です。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」は、瞬間英作文トレーニングの提唱者 森沢洋介先生が「瞬間英作文トレーニング」用として最初に著された教材です。
中学１～３年生レベルの文法・構文・語彙を使って、「瞬間英作文トレーニング」を行うことができるようにつくられています。
「スパトレ（SPTR）」で「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使ったレッスンを受ける方法は、次の通りです。
トレーニングテーマの選択画面で「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を選択
↓
トレーナーとトレーニング日時を選択して「予約する」をクリック！
ここからは、具体的なトレーニング方法について説明します。
【学習目的】
瞬間英作文は、単語や文法の知識を使って英文を組み立てる「組み立て力」の向上に効果的です。トレーナーと一緒に学習することで、一人では難しい発音のチェックを行うこともできます。
＊注意点＊
機械的に英語を組み立てても、「意味を意識したインプット」にはつながらないので、使える英語として脳に定着しません。そのため、音声データを聞くときは、意味への意識を忘れないようにすることが不可欠です。
レッスンの冒頭では、意味への意識を促すために「True or False」の問題が出されます。
【予習（宿題）】
レッスンを予約したら宿題が出されるので、次の手順で予習しましょう。
STEP１：音声データを聞いて意味を理解する
STEP２：日本文を見て素早く口頭で英作文
STEP３：英文を見て答え合わせ（細かなミスも必ず確認し、わからない単語や用法について調べる）
STEP４：英文を見ながら音声データに合わせて何度か声に出し音読
STEP５：英文暗唱（This is a penのように考えなくても言えるくらいまで行う）
【レッスンの流れ】
STEP１：トレーナーが予約箇所のページの中の英文をランダムに質問します。本文と同じであればTrue、違えばFalseと答えます。
STEP２：トレーナーがランダムに予約箇所のページに記載されている番号を言います。英語の部分を隠して、日本語だけを見て、１秒以内に素早く英文にして、口頭で答えます。
STEP３：トレーナーが順番を入れ替えた文（Jumbled words）をランダムにスカイプのチャットボックスに入力するので、教材を見ずに口頭ですぐに並び替えて英文にします。
【復習】
レッスン終了後、トレーナーからフィードバックがあります。また、レッスンの様子を録画した動画を１カ月間視聴できます。フィードバックとレッスン動画を確認して復習しましょう。
言語習得に限りませんが、知識やスキルを習得するためには、反復学習が効果的です。「予習」→「レッスン」→「復習」というサイクルを繰り返していくことで、しだいに使える英語力が身についていくわけです。
また、トレーナーとのレッスンは、ゲーム感覚でできるので、楽しみながら英語学習できます。「瞬間英作文は単調で退屈だから続かない」という問題に対しても、継続するための工夫がされているので効果的ですね。
まとめ
この記事では、「瞬間英作文トレーニング」を使った科学的で効果的な英語学習法について紹介しました。
「言いたいことを瞬時に英語で言えるようになりたい」と思っている初級～中級の英語学習者が、「わかる」を「できる」にするためのトレーニングとして特に有効です。
とはいえ、どんな教材や英語学習法でも、適性によって合う、合わないということもあります。自分に合うかどうかを判断するためには、実際にその教材を使って学習してみるのが一番。
その点、記事の中で紹介した「スパトレ（SPTR）」では、初回実力診断付きの７日間無料トライアルを利用することができます。
そこで、「スパトレ（SPTR）」の７日間無料トライアルで、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を使った英語学習を体験してみてはいかがですか？
興味のある人は、「スパトレ（SPTR）」７日間無料トライアルの申し込み方法や実力診断テスト、分析レポートの内容などについて紹介した体験レポートも参考にしてください。
