Graded Readersを活用した多読多聴英語学習法ガイド

《この記事の対象》

  • 英語の多読多聴に興味がある人
  • Graded Readersを活用した英語学習法に興味がある人
  • 英語のペーパーバックを楽しく読めるようになりたい人
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Graded Readersとは?

私は、中学レベルのやり直し英語から始めて、今ではTOEIC 895点、英検準1級合格レベルまで英語力を伸ばすことができました。

三日坊主で何度も挫折してきた私が、2年以上毎日英語学習を続けることができたのは多読多聴のおかげです。

私にとって、多読多聴は勉強というよりはむしろ趣味ですね。

楽しみながら、自然と英語の力を伸ばすことができるのが、多読多聴の魅力です。

多読多聴に興味はあるけれどやり方がわからないとか、どんな本を読んだらいいかわからない、という人はGraded Readersを活用することをおすすめします。

Graded Readersは、レベル別に使用する基本単語数(語彙数)や文法、文章量(文字数)などを制限した英語学習者向けの洋書です。

やさしい本から段階的に難易度のレベルを上げながら、たくさんの英語の本を読む多読に適しています。

CD付きのものもあるので、多読だけでなく、多聴用としても使えます。

私は、Graded Readersを一番やさしいレベルから読み始めて、徐々にレベルを上げていきました。

難易度が細かくレベル分けされているGraded Readersは、英語の多読多聴を続けていくうえでの道しるべになります。

Graded Readersを活用した多読多聴を続けたおかげで、最終的には英語のペーパーバックやオーディオブックを楽しむことができるようになりました。

代表的なGraded Readers

代表的なGraded Readersには、ペンギンリーダーズ(ピアソンリーダーズ)、オックスフォード・ブックワームス、ケンブリッジ・イングリッシュリーダーズ、マクミラン・リーダーズ、ラダーシリーズなどがあります。

英語学習者向けのレベル別洋書という点では共通していますが、レベルの分け方やシリーズの特徴などの違いがあります。

各シリーズの特徴、レベル、基本単語数、難易度(あくまで目安としてCEFRの指標A1-B2を記載しました)をまとめました。

これから多読多聴を始めようと思っている人、現在多読多聴をしている人にも参考になればうれしいです。

ペンギンリーダーズ(ピアソンリーダーズ)

現在はピアソンリーダーズと言うシリーズ名に変わっていますが、ペンギンリーダーズと言う名前の方がなじみがあると思います。

Graded Readersの代表格ともいえるのが、ペンギン・リーダーズです。

シリーズの総数は300冊以上にもおよび、EasystartsからLevel6までの7段階にレベル分けされています。

書き下ろしだけでなく、古典や映画のノベライズ、人気小説の簡約版など幅広いラインナップが揃っています。

私は、ペンギンリーダーズの『Fly Away Home』や『Secret Garden』を読んで泣きました。

「英語の本を読んで泣く」という体験は、それまで味わったことのないほど感動的でした。

レベル語彙数難易度
Easystarts200A1
Level1300A1-A2
Level2600A2
Level31200A2-B1
Level41700B1
Level52300B1-B2
Level63000B2

オックスフォード・ブックワームス

オックスフォード・ブックワームスは、ペンギンリーダーズと並んで有名なGraded Readersで、多読愛好者からとても人気があります。

ペンギンリーダーズ同様、180冊以上がラインナップされており、ジャンルもフィクションからノンフィクションまでバラエティーに富んでいます。

中でもオススメなのは、Tim Vicaryです。

Tim Vicaryは、オックスフォード・ブックワームスなどのGraded Readersを数多く書き下ろしています。

ミステリー、サスペンス、歴史物、実話などジャンルも幅広く、語彙数や文法などが制限されていることを感じさせないほど、スリル満点のストーリーを楽しむことができます。

私は、オックスフォード・ブックワームスのTim Vicaryの作品はほとんど読みましたが、どれも文句なくオススメです。

レベル語彙数難易度
Starter250A1
Stage1400A1-A2
Stage2700A2
Stage31000A2-B1
Stage41400B1
Stage51800B1-B2
Stage62500B2

ケンブリッジ・イングリッシュリーダーズ

ケンブリッジ・イングリッシュリーダーズの特徴は、すべて書き下ろしということです。

ペンギンリーダーズやオックスフォード・ブックワームスと同様に、7段階のレベルに分かれていますが、全作品オリジナルストーリーという点が他のGraded Readersとは一線を画しています。

ミステリーやロマンスを中心に人気がありますが、特にInspector Loganシリーズは、本格的な推理を味わえておすすめです。

レベル語彙数難易度
Starter250A1
Level1400A1-A2
Level2800A2
Level31300A2-B1
Level41900B1
Level52800B1-B2
Level63800B2

マクミラン・リーダーズ

マクミラン・リーダーズは、他のGraded Readersの同じレベルのものと比較して割と読みやすいという評判があります。

実際、私もGraded Readersのレベルを1つ上に上げるときは、最初にマクミラン・リーダーズを読むようにしていました。

そうすることで、急に難易度が上がったという感覚もなく、スムーズにレベルアップしていくことができました。

ジャンルは書き下ろしをはじめ、古典、映画のノベライズ、現代小説などの簡約版など幅広いです。

レベルは、6段階に分かれています。

レベル語彙数難易度
Starter300A1
Beginner600A1
Elementary1100A2
Pre-intermidiate1400A2-B1
Intermidiate1600B1-B2
Upper-Intermidiate2200B2

ラダーシリーズ

アインシュタイン、エジソン、ガンジーなど歴史の偉人やスティーブ・ジョブス、マーク・ザッカーバーグ、マイケル・ジャクソン、錦織圭など有名人のノンフィクションが充実しています。

また、日本昔話、ごんぎつね、走れメロス、吾輩は猫である、高瀬舟、芥川龍之介短編集、1リットルの涙など日本の物語や小説の英語版があるのも特徴です。

レベルは、5段階に分かれていますが、1番上のレベルは語彙数制限なしになっています。

レベル語彙数難易度
Level11000A1-A2
Level21300A2
Level31600A2-B1
Level42000B1
Level5制限なしB1-B2

We can work it out!