
英語力を生かして就職・転職したいけど、どれくらいのレベルがあればいいのかなぁ?
外資系やグローバル企業で求められる英語力はTOEIC何点くらいだろう?
自分の英語のスキルで通用するか不安だなぁ・・・
そんな疑問や不安を持っている人は多いのではないでしょうか。
実際のところ、業種や職種、国内勤務か、海外勤務かなどによって求められる英語力は違ってきます。
企業ごとに、採用条件として設定されている英語のレベルも異なります。
とはいえ、何か目安になる基準を知りたいのが人情ですよね?
お任せください!
この記事では、以下のような観点で、必要とされる英語力の目安をご紹介します。
- 日本のグローバル企業や大手企業が採用条件として設定している英語力のレベル
- 外資系企業で求められる英語力のレベル
- 業種や職種ごとに必要とされる英語力のレベル
また、TOEIC L&R 895点、英検準1級のキャリアコンサルタントが、英語力を生かした就職・転職を成功させるために大切なことは何かをアドバイスします。
《この記事の主な対象》
- 英語力を生かして就職・転職したいと考えている人
- 外資系やグローバル企業に就職・転職したいと考えている人
- どれくらいの英語力があればどんな仕事ができるのか知りたい人
日本のグローバル企業や大手企業が採用条件として設定している英語力
楽天やユニクロなど日本のグローバル企業や大手企業で、英語を公用語としている企業も増えています。
それらの企業をはじめ、採用条件などで必要な英語力の基準を設定しているところがあります。
一例ですが、採用時にTOEICのスコアを参考にしている企業は以下の通りです。
TOEICスコア | 企業名 |
800点以上 | 楽天 |
750点以上 | ジェイティービー |
730点以上 | 武田薬品工業 |
700点以上 | ファーストリテイリング |
650点以上 | オリックス |
600点以上 | 全日本空輸 |
ただし、これらの企業では、この基準をクリアしていなければエントリーすらできないということではありません。
逆に、基準を満たしていれば合格できるということでもありません。
これらの基準はあくまで参考値であって、多くの企業は人物本位で社員を採用しています。
しかし、社員にTOEICの目標スコアを取ることを義務付けていたり、昇進や国際部門への配属、海外赴任のために必要な基準としてTOEICのスコアを導入している企業もあります。
日本のグローバル企業や大手企業では、入社後、英語力を強みとして発揮する機会も多いでしょう。
応募者の多い人気企業であれば、採用試験においても求人紹介や書類選考、面接でのアピールポイントになるので、英語ができると有利です。
英語力を武器にして、狭き門を突破するチャンスを広げることも可能になります。
外資系企業で求められる英語力
外資系企業では、「ビジネス英語」ができることを採用条件にしているところが多いようです。
といっても、「ビジネス英語」という特別な英語があるわけではありません。
「英語でビジネス上のコミュニケーションがとれること」と理解しておけばよいでしょう。
現実問題、外資系企業では、通常英語を使って仕事をする機会が多くなるので、そのために必要な英語力がなければ入社後に苦労することになります。
「ビジネス英語ができる」という条件に当てはまるTOEIC L&Rのスコアには幅がありますが、最低でも700点台、概ね800点以上と考えられます。
TOEIC L&Rにはスピーキングとライティングがないので、英検を目安にすると準1級以上のレベルが該当します。
外資系でも業種や職種、企業やポジションなどによって求められる英語力に違いがあるのは、日本のグローバル企業や大手企業と同様です。
業務内容によっては、TOEIC L&R 600点台や英検2級レベルでも可能なところもあります。
むしろ外資系企業といえども、TOEIC L&R 900点以上や英検1級、ネイティブレベルの英語力を要件にしているところは少ないようです。
そもそも、そのレベルの英語力を備えた日本人が少ないからとも言えます。
逆に言えば、そのレベルの高い英語力があれば相当有利だし、選択肢の幅が大きく広がることにつながります。
業種や職種ごとに必要な英語力
業務や職種によってどの程度の英語力があればよいかを例示します。
もちろん企業によっても、勤務地などによっても異なります。
あくまで一つの目安としてご覧ください。
【日常会話レベル】
TOEIC L&R 600点台、英検2級程度の英語力
- 通関士
- 入国審査官
- ホテルのスタッフ
- テーマパークのスタッフ
- ツアーコンダクター
- 貿易事務 など
【ビジネス英語レベル】
TOEIC L&R 700〜800点台程度の英語力
- 商社
- 海外営業
- 日本語教師
- 留学カウンセラー
- 航空管制官
- 大使館事務員
- 特許事務
- 国際協力系のNGO
- 英文速記者 など
【流暢〜ネイティブレベル】
TOEIC L&R 900点以上、英検1級程度の英語力
- 通訳案内士
- 同時通訳
- 翻訳家
- 外資系金融
- 国際機関 など
キャリアコンサルタントからのアドバイス
仕事の内容にもよりますが、一般的には、文書作成やメールでのやり取り、電話応対など業務で英語を使える目安は、TOEIC L&R 700点以上になるでしょう。
800点以上であれば、英語でビジネス上のコミュニケーションができるレベルとみなされ、外資系企業の応募条件もクリアできるところが多くなります。
もちろんTOEIC L&R 900点以上でも、英会話が苦手な人もいると思います。
中には、試験対策のテクニックだけで、TOEIC L&Rのハイスコアを取りさえすればいい、と考える人もいるかもしれません。
でも本当にそうなのでしょうか?
誤解しない欲しいのは、試験対策のためのテクニックがいけないという意味ではありません。
TOEICにしろ、英検にしろ、高得点を取るには努力が必要です。
企業はそうした努力する姿勢や資質を評価しているのです。
現時点での英語力だけでなく、入社後も努力を続けて成長できるポテンシャル(潜在能力)を持っているかどうかを見極めています。
採用したけれど期待外れだったとなると、企業にとっても、社員にとっても不幸なことです。
現在の英語力にあぐらをかくことなく、ぜひ学び続ける姿勢を持ってください。
現時点で企業が求める英語力を身につけていない場合は、諦めてしまわなければいけないのでしょうか?
いいえ、諦めるのはまだ早いです!
英語力はこれからでも伸ばすことができます。
私も、数年前までTOEIC L&R のスコアは400点台でした。
それでも、一念発起して勉強した結果、895点までスコアを伸ばし、英検準1級にも合格することができました。
私が実際にやってきた英語学習法やおすすめ教材などをこのブログで紹介しているので、ぜひ参考にして英語力を磨いてください。
高い英語力があれば、就職・転職の際、優位に立つことができます。
国内、海外を問わず、選択肢を広げることも可能です。
外資系やグローバル企業、日本の大手優良企業では、年収レンジも高くなります。
英語力を高めるための努力をするだけの価値があると思いませんか?
英語力を生かして人生をより豊かにするために、この記事が少しでもお役に立てたらうれしいです。
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