
映画「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」の予告編が公開されました。
「ダウントン・アビー」は、イギリスの大人気TVドラマシリーズですが、アメリカでも放送され、数々の賞を受賞するなど高い評価を得ています。
日本でもNHKなどで放送され、人気を博しました。
TVシリーズは、シーズン6で完結しましたが、ファン待望の劇場版が2019年9月にイギリス、アメリカなどで公開されます。
残念ながら、日本での公開はまだ未定ですが、早く決まって欲しいですね!
ところで、映画を使って英語学習したいと思っている人は多いと思います。
でも、いきなり映画の本編だと敷居が高いという場合、映画の予告編を使うのがおすすめです。
予告編だと映画の美味しいところが凝縮されているし、数分間という短い時間なので、何度も繰り返して観ることができます。
何より、好きな映画の名場面、名セリフを使って英語を学べるので楽しいです!
この記事では、「ダウントン・アビー」のTVシリーズや映画の予告編について解説します。
「ダウントン・アビー」の美しい映像を楽しみながら、英語学習してみませんか?
《この記事の主な対象》
- 「ダウントン・アビー」のファンの人
- 映画「ダウントン・アビー」の予告編の内容を知りたい人
- 海外ドラマや映画を使った英語学習に興味がある人
「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」とは?
「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」は、1912年から1925年のイギリスのヨークシャーを舞台にした歴史ドラマです。
イギリスの貴族グランサム伯爵クローリー家の人々と使用人たちの生活や人間模様が描かれています。
「ダウントン・アビー」とは、彼らが暮らす館(カントリー・ハウス)のことです。
「ダウントン・アビー」の脚本は、映画「ゴスフォード・パーク」で、アカデミー脚本賞を受賞したジュリアン・フェロウズが手掛けています。
物語の中心は、グランサム伯爵クローリー家の当主ロバートとその家族です。
ロバートの母バイオレットは、ハリー・ポッター・シリーズのマクゴナガル先生役でも有名なマギー・スミスが演じています。
ロバートには、妻コーラと3人の娘、長女メアリー、次女イーディス、三女シビルがいます。
実は、グランサム伯爵クローリー家には娘しかいないということがストーリーの軸になっています。
「ダウントン・アビー」の舞台になっている20世紀初頭のイギリスの法律では、娘たちは爵位も財産も継ぐことができなかったのです。
そのため、爵位や財産相続を巡って、さまざまな人間ドラマが繰り広げられます。
貴族たちの華麗な世界が描かれる一方、クローリー家の使用人たちの日常や恋愛についても描かれていきます。
史実を背景にしたストーリーや登場人物たちのキャラクターに加えて、圧倒されるほど美しい映像も「ダウントン・アビー」の魅力の一つです。
「ダウントン・アビー」の屋内や館を背景とした屋外のシーンは、現存するカントリー・ハウスを使って撮影されています。
緑が映えるイギリスの広大な田舎の田園風景を堪能することもできます。
こうした映像美を劇場の大スクリーンで観るのが楽しみですね。
「ダウントン・アビー」のシーズン1は、2010年にイギリスのITVで放送が始まりました。
2011年には、アメリカのPBSでも放送が開始され、ゴールデングローブ賞やプライムタイム・エミー賞などを受賞しました。
イギリスのTVドラマシリーズが、アメリカのテレビドラマの賞を受賞するなんて画期的ですね。
日本では、2011年からスターチャンネルで放送が開始され、2014年からNHKでも放送が始まりました。
TVシリーズは、惜しまれながらシーズン6で終了しています。
そんな「ダウントン・アビー」が映画化されると発表されて以来、どんな内容になるのか注目を集めていました。
そして、ついに予告編が公開され、話題を集めています。
映画「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」予告編
このYouTube動画は、ユニバーサル・ピクチャーズ UKのオフィシャル・トレーラーです。
「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」の劇場版は、よくあるTVシリーズの編集ものではなく、シーズン6の後日譚です。
オリジナルの新作になるというのが素晴らしいです。
ファンにはたまらないですよね。
予告編を観る限り、イギリスの国王夫妻がダウントン・アビーを訪れるというエピソードがストーリーの軸になるようです。
予告編の中で、手紙を受け取ったグランサム伯爵ロバートが「キングとクイーンがダウントンにやって来られる」と告げ、長女のメアリーが驚く場面があります。
‘The posts just arrived my lord.’
‘Heaven. What is it. The King and Queen are coming to stay. ’
‘What?’
映画「ダウントン・アビー」予告編より
使用人たちは、国王と王妃を迎えるための準備に追われててんてこ舞いです。
料理人のパットモアも思わず愚痴をこぼします。
A royal luncheon, a parade under dinner. I’m going to have to sit down!
映画「ダウントン・アビー」予告編より
前もってダウントン・アビーにやってきたロイヤルバトラー(王家の執事)が、こと細かくチェックして指示するシーンも登場します。
‘I am the King’s butler. We have come to Downton in advance of their Majesties.’
映画「ダウントン・アビー」予告編より
気位の高いメアリーも、ロイヤルバトラーのことを恐れているようです。
The Royal Butler is terribly scary.
映画「ダウントン・アビー」予告編より
王家の執事たちとクローリー家の使用人たちとの確執も描かれるようです。
‘Stay out of our way.’
‘A young their Majesties chef, I want to the olive oil now.’
‘He wants a clip around here now.’
映画「ダウントン・アビー」予告編より
滞りなく王族をおもてなしするために、メアリーに助けを求められたクローリー家の元執事のカーソンが復帰する様子も描かれています。
‘I need your help, Carson.’
‘I’ll be there in the morning my lady.
映画「ダウントン・アビー」予告編より
私の一番のお気に入りのシーンは、息子のロバートに口論をやめるようにたしなめられたバイオレットが、「口論なんてしてませんよ。説明しているだけです」と言い返す場面です。
‘There is no need to argue.’
’I never argue. I explain.’
映画「ダウントン・アビー」予告編より
予告編の最後には、国王の前でひざまずいたバイオレットがそのまま立ち上がれなくなって、国王に手助けされるシーンもあります。
‘Your Majesties, welcome to Downton Abbey.’
’Oh, can I help you?’
‘I may never rise again.’
映画「ダウントン・アビー」予告編より
バイオレットの饒舌ぶりは健在なようですね。
「ダウントン・アビー(Downton Abbey)」をより楽しむために
「ダウントン・アビー」のツィッターアカウント
ツイッターの「ダウントン・アビー」公式アカウントには、別バージョンのオフィシャル・トレーラーがアップされています。
微妙に違うシーンが使われているので、見くらべてみると楽しいですよ。
「ダウントン・アビー」のYouTubeチャンネル
「ダウントン・アビー」のYouTubeチャンネルでは、TVシリーズの数多くのエピソードや名場面を観ることができます。
1〜5のシーズン毎のエピソードや悲劇、ラブ・ストーリーといったテーマ毎にも名場面がまとめられているので便利です。
キャストやクルーのインタビューなどもあって興味深いですよ。
「ダウントン・アビー」シーズン1〜6のブルーレイ
「ダウントン・アビー」の映画の予告編やYouTubeチャンネルを楽しんだら、次はTVシリーズの本編にチャレンジしてみましょう。
シーズン1〜6のブルーレイは、英語字幕付きなので、英語学習にも最適です。